ウェルビーイングとは
ウェルビーイングとは、WHO(世界保健機関)の憲章による「健康の定義」に登場する言葉です。WHOでは、健康を以下のように定義しています。
「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にもすべてが満たされた状態にあること」
“Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.”
つまり、ファイナンシャル・ウェルビーイングとは、「財政的に健全で満たされた状態」と言うことができます。
お金の面で満たされた状態とは、「日々の生活に必要な支出を適切に管理し、支払っていくことができるとともに、将来のお金についても安心しており、人生を楽しむためにお金の面で幅広い選択をできる状態」を指します。
生きていくには、当然お金が必要ですが、日々の支出にばかり追われて生きているだけでは人生は味気ないものとなってしまいます。
人生100年時代となり、人生の期間は長くなっています。
より一層、「ただ生きている」と感じるような状態が続くことなく、先の長い人生を自分らしく過ごしていくことが大事と言えます。
自分らしく有意義な人生を送っていけるお金づくりを目指す、つまりファイナンシャル・ウェルビーイングの考え方が必要となっています。
人生の在り方とお金について自分で考え、実践する時代です
「人生100年時代」が到来し、健康や働き方、人間関係など人生や生活の様々な領域に新しい考え方や知恵が必要になっています。
それらの基盤ともなる「お金」についても例外ではありません。
自分の人生の設計図ともいえるライフプランを描く際にも、お金そのものや、お金への向き合い方や管理や運用の仕方、そのための正しい「お金にまつわる知識」は欠かすことが出来ません。
これまでは、国や企業がきめ細かい制度や手厚い支援で支えてきたために、先進国の中でも日本人はお金に対する知識や感度、資産形成への意欲や行動が弱く、自律性を欠いているともいわれています。
2022年11月、政府は、新しい資本主義実現会議において、「資産所得倍増プラン」を策定、始動させると発表しました。
日本の家計金融資産の半分以上を占める現預金、現金保有の‘眠っているお金’をもっと動かすことにより、国・企業・家計の活力を強め、「成長と資産所得の好循環を実現」を目指すものです。
政府の「資産所得倍増プラン」7つの柱
- 家計金融資産を貯蓄から投資にシフトさせるNISAの抜本的拡充や恒久化
- 加入可能年齢の引上げなどiDeCo制度の改革
- 消費者に対して中立的で信頼できるアドバイスの提供を促すための仕組みの創設
- 雇用者に対する資産形成の強化
- 安定的な資産形成の重要性を浸透させていくための金融経済教育の充実
- 世界に開かれた国際金融センターの実現
- 顧客本位の業務運営の確保
とりわけ、第一の柱「NISAの抜本的拡充や恒久化」と第五の柱「金融経済教育の充実」は、生活者に直接影響を与える重要な施策で、この内容に関するニュースが日々メディアから発信されています。
景気の先行きも不透明な現代社会においては、私たちひとり一人が、「人生の在り方とお金」について、自ら考え、自律的に実践〜行動していかなければならない時代に突入しているのです。
ファイナンシャル・ウェルビーイング検定で知識を獲得し、実践へ
ファイナンシャル・ウェルビーイング検定は、ただいたずらに「資産を増やそう」ではなく、きちんと人生設計を考えた上で、自身の人生で必要になる額等を踏まえて資産を作ることを重視しています。
そのために、日々の生活費から結婚や出産、家の購入等、さまざまなライフイベントまで、人生でどのくらいのお金がかかるのかを見える化できる知識や自分自身の資産状況の把握の仕方を学び、その上で、株式や投資信託、iDeCo、NISA等の資産形成につながる経済・金融の基礎知識をトータルに学びます。
“お金”について疑問や不安のある方、マネーリテラシーをより高めたい方は、是非チャレンジしてください!